天音光人の文学的日常

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同じシリーズの『小説家になるな:小説新人賞の受賞はホントに簡単』(トークメーカー新書)を読みました。これには小説教室を開いて小説新人賞の獲り方に関する著書もある鈴木輝一郎が参加しています。

同シリーズの他の本は小説新人賞を狙うより小説投稿サイトにWEB小説を投稿して人気を得る方を推奨していますので、ここではあえて小説新人賞を狙うことの意味が問題になっています。しかし、残念ながら話がうまくかみ合っていないようです。結局、WEB小説で人気上位になるよりも新人賞を獲る方がかんたんだと言いたいようにも思えますが、かならずしもそうとはかぎらないでしょう。

全体として、小説新人賞の獲り方については、鈴木輝一郎の関連著書を読んだ方がはるかにいいと思いました。トークメーカー新書の他のものはまずまずでしたが、これはハズレだったという気がします。




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by amanemitsuhito | 2017-06-30 07:56 | 読書記録 | Comments(0)
シリーズ第4弾の『WEB作家でプロになる!:②パッケで9割の法則』(トークメーカー新書)を読みました。ここではとくに小説が売れるには中身よりパッケージ、つまりタイトルや表紙などの外見が重要だという主張がなされています。

『小説家になろう』でも中身を読む前にタイトルとあらすじでブックマークを付ける人が多いとのことです。したがって、中身よりもまずそうしたタイトルやあらすじなどをしっかり考えて書いた方がいいのだそうです。

たしかに、これだけ出版点数や小説投稿数が多いと、とりあえず関心を持ってもらわないことには何も始まりません。その主張はよくわかります。ただ、中身を読んで失望するケースも少なくありませんので、中身がしっかりしていることは大前提ですね。




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by amanemitsuhito | 2017-06-29 07:43 | 読書記録 | Comments(0)
引き続き、同じシリーズの『WEB作家でプロになる!:①書籍化の方程式』(トークメーカー新書)を読みました。前回までの『小説家になるな』では、職業作家として生活することの困難に重点が置かれていましたが、今回のはそれでも職業作家になりたい人はどうすればいいかということが中心になっています。

そこで、とくに小説投稿サイト「小説家になろう」でランキング上位になる方法が語られていますが、結論としては、自分が書きたいものよりも読者に人気のあるパターンのものを自分なりにアレンジして書くことを推奨しています。とくに今、人気があるのは「負け組が異世界で人生をリスタートする」というパターンです。

たしかに、今の「小説家になろう」で圧倒的に人気があるのは異世界転生とか、悪役令嬢とか、一定のタイプのものが多いですね。もちろんこれにも流行り廃れはありますが、流行を押さえておくことは大事なのだろうと思います。




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by amanemitsuhito | 2017-06-28 07:42 | 読書記録 | Comments(0)
前回の続編にあたる『小説家になるな!: クリエイターのサバイバル論』(トークメーカー新書)を読みました。こちらは小説が売れないのがあたりまえの時代に職業作家として生きていく人が、どのようにサバイブしていくかという話です。

結論としては、とにかく書くことをやめずに書き続けること、そして小説だけではなく活動分野を拡げていくことが重要だということになります。また、その一方で小説だけではなかなか生活できない場合が多いので、生活の維持をどうするかということも考えなければなりません。そのためのモチベーションの維持も重要ですね。




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by amanemitsuhito | 2017-06-27 07:46 | 読書記録 | Comments(0)
電子書籍で出ている『小説家になるな!: 職業作家のリアル』(トークメーカー新書)という本を読みました。これは「トークメーカー」という小説投稿サイトで行われた公開オンライン座談会を電子書籍化したものです。至道流星、架神恭介、泉和良の三氏が読者の質問に答えながら座談会をする形式になっています。

そこで語られているのは非常に世知辛い話で、一言でいえば、今は小説は売れないのがあたりまえで、売れるかどうかは宝くじを買うようなものだということです。その中で、自分はなぜ小説を書くのかを考え、職業作家を目指すのであれば、どのような道を進むべきなのかを考えることが重要だということです。

たしかに何が売れるのかというのは、なかなか予測しにくい時代になっており、それは実感としてよくわかります。人気のある小説を読んでもおもしろくないと思うことはよくありますし、逆に自分がおもしろいと思ったものがあまり売れていないということもよくあります。いろいろと考えさせられます。




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by amanemitsuhito | 2017-06-26 08:46 | 読書記録 | Comments(0)

キンドルと電子書籍

私はいまだにスマホは持っていなくてガラケーで済ませています。そのガラケーも電話とメールだけで、ウェブの閲覧に使うことはめったにありません。スマホを買うお金がないというのも大きな理由の一つですが、パソコンがあればとりあえず足りるし、外出先でまでウェブを閲覧する必要性は今のところあまりないのです。

ところが、私はなぜかキンドルを数ヶ月前から持っていて、ときどき電子書籍を買って読んでいます。ただし、一番安いタイプを四千円引きのキャンペーンセールで買ったので、五千円弱でした。今にして思えば、ちょっと無理してでもペーパーホワイトにすればよかったかなと思いますが、一番安いのでもまずまず使えます。

なによりも厚い本を持ち歩かなくて済みますし、収納に悩まずに済みます。それから、電子書籍でしか読めない本もいくつかありますので、紙の本と使い分けています。これから先、電子書籍はもっと増えていくかもしれませんね。




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by amanemitsuhito | 2017-06-25 07:25 | 自己紹介・プライベート | Comments(0)
一ヶ月ほど放置していた連載小説『悪魔が来りて同居生活』を更新しました。これはまったくの気まぐれで、こんな悪魔が押し入れに住んでいたらおもしろいだろうなと思って、先の展開も考えずに書き始めた小説です。アクセス数などまったく気にせずに好きなように書いていますので、案の定まったく人気はありません。

気まぐれで始めたので、すっかり行き詰まってきたのですが、何らかのまとまりをつけないとやめるにやめられないので、なんとか展開させようと思いました。そこで、ある小説作法本に、展開に行き詰まったら新たなキャラクターを登場させよと書いてあったのを思い出しました。

それで、メフィストという悪魔を登場させたのです。メインキャラクターの悪魔は主人公と似たヘタレでダメな人物ですが、メフィストはそれとは対極的な優秀な人物で、そのかわりちょっと冷徹でネガティブな側面も持つキャラクターにしてあります。

このあとどんな展開にするかはまだ考えていませんが、これでストーリーが何らかの形に進んでいくだろうと思います。いずれにせよ、バラエティーに富んだキャラクターは必要ですね。

連載小説『悪魔が来りて同居生活』: http://ncode.syosetu.com/n6749dz/




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by amanemitsuhito | 2017-06-24 07:54 | 自作について | Comments(0)
五木寛之の『僕はこうして作家になった』(幻冬舎文庫)を読みました。五木寛之の作品は昔から好きで、一番好きなのは『青年は荒野をめざす』ですが、『青春の門』やエッセイ集『風に吹かれて』なんかもいいです。とにかく読みやすくていい文章を書く作家だと思います。

五木寛之は早稲田大学文学部でロシア文学を学んでいましたが、大学を除籍されて、その後は業界紙の編集やコマーシャルソングの作詞などをやっています。そういったところで人を惹きつけるような言葉の使い方、文章の書き方を訓練したようです。

その後、旧ソ連や北欧を旅行し、その体験をもとに書いた『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞を受賞して文壇デビューして、その翌年に『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞していますが、その原点には厳しい文章修行があったわけですね。







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by amanemitsuhito | 2017-06-23 07:52 | 読書記録 | Comments(0)

冒頭のカマシと小理屈

これまた『新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド』で読んだのですが、効果的な書き出しに「冒頭のカマシ」というものがあります。つまり、小説の冒頭では「作品世界を一発で印象づける<つかみ>」が要求され、その中でも「何らかのバイアスをかけた状況や心理とともに作品を開示するやり方」を「冒頭のカマシ」と呼ばれるのです。

さらに効果的な書き出しとして、「断定をともなった<小理屈>」があります。それは「ちょっと小手の利いたフレーズでポンと読者を惹きつける」もので、「主人公の主観やものの考え方を凝縮した断定めいたもの」です。

たしかにそういった書き出しはよく見かけますし、それがけっこう効果的で印象的な場合もありますので、使えるかもしれません。




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by amanemitsuhito | 2017-06-22 07:41 | 小説作法 | Comments(0)
一つだけ大ヒットして、それ以降あまり売れないという、いわゆる一発屋というのは芸人にも歌手にも多くありますが、小説家の場合にも結構あります。

最初に思い浮かんだのが白岩玄で、『野ブタ。をプロデュース』で芥川賞候補になり、テレビドラマ化もされるなど、大ヒットでしたが、それ以降いくつか作品は発表しているものの、とくに大きく評判になったものはないようで、残念な限りです。

そのほか、十五歳で文藝新人賞を受賞した三並夏も『平成マシンガンズ』以降は、作品もあまり発表していないようです。そういえば、綿矢りさも芥川賞受賞後は次の作品を発表するまでかなり時間がかかっていたような気がします。片山恭一も『世界の中心で、愛をさけぶ』は大ヒットでしたが、それ以外の作品はあまり注目されていませんね。

こういった小説家の大ヒット作は、やはりまぐれだったのでしょうか。それとも大ヒット作を書いてしまったために、過剰に意識して書けなくなるのでしょうか。考えてみたいと思います。




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by amanemitsuhito | 2017-06-21 07:56 | 文学一般 | Comments(0)

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