天音光人の文学的日常

amanemitsuhito.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:小説作法( 28 )

しばらくブログを休んでいました。ツィッターも始めたのですが、これまた少し休んでいます。どちらもアクセス数やフォローは非常に少ないので、気ままにやっていこうと思います。

その一方で創作にはちょっと力を入れようと思っているのですが、最近は「エブリスタ」にいくつか新作を投稿しました。というのも、エブリスタはちょっとしたコンテストをわりと頻繁に企画しているので、それに応募してみようと考えたのです。そうすると、わりと創作の励みになります。ただし、アクセス数は「小説家になろう」よりも断然少ないです。

「小説家になろう」の方はどんな作品でも、新作を投稿するとスタートページに表示されるので、最低でも20件ぐらいのアクセスはあります。ただし、そのあとはあまり伸びませんし、異世界転生ものなど特定のジャンル以外はなかなか反響がありません。

そんなわけで、しばらくはエブリスタのコンテストに応募していきたいと思っています。




[PR]
by amanemitsuhito | 2018-04-10 09:32 | 小説作法 | Comments(0)
村上春樹の『職業としての小説家』を読み返しているのですが、その中に興味深いことが書いてありました。それは、村上春樹は自分の心の中にいくつもの引き出しを持っていて、その中に小説に使えそうないろいろな材料を蓄えていて、そこから必要なものを取り出して組み合わせ、小説を書いているということです。

人は誰でもいろいろな情報を心の中にストックしているはずですが、難しいのは、必要な情報をそこから自由に取り出すこと、つまり心の引き出しにアクセスすることです。

それができるようになるには、やはり訓練しかないのでしょうね。




[PR]
by amanemitsuhito | 2018-02-22 07:17 | 小説作法 | Comments(0)
辻村深月のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』(講談社文庫)を読みました。これは文庫版で上下二巻合わせると千ページを越える長編です。なんとか最後まで読んで、驚きました。ただし、その驚きはポジティブな意味ではなくネガティブな意味で、「なるほど、そうだったのか!」というのではなく、「そりゃないだろ!」という怒りや失望に似た驚きでした。以下ネタバレがありますので、ご注意ください。

書き出しは青春ミステリ小説風で、非常に好感を持ちながら読み始めました。ところが次第に不自然な点が目立ち始め、うまく内容が整理できないまま、なんとか終盤まで読んでいくと、そこまでの内容が現実ではなく、登場人物の脳内で起こっている幻想、つまり仮想の物語だったという、いってみれば夢オチみたいな形だったのです。それまでの謎が大きかっただけに、どんな解決がなされるのだろうと期待していたら、結局は夢オチかよ、とがっかりしました。

しかし、最初からそういったホラーファンタジー小説、『不思議の国のアリス』の学園ミステリ版みたいなものだと思って読めば、もっといい感想を持ったのかもしれません。私は綾辻行人の『十角館の殺人』のような本格ミステリとして読んだので、失望したのです。もちろん評価できる部分も多数ありますが、もう一度読んでみようよという気にはなりません。

作者の名前も登場人物と同じになっていて、この作品自体が登場人物の辻村美月が作った物語という体裁をとっていますが、幻想の部分はいいにしても、終盤の現実世界の部分については違和感が生じます。むしろその人物の視点から一人称形式で語った方が自然ですし、さらにその人物はワトソン役にしたほうがよかったでしょう。語りという点でも、一種の叙述トリックとも言えますが、かなりアンフェアな感じがします。

でも辻村美月は才能のある作家だと思いますし、以前のブログにも書いたように、直木賞受賞作の『鍵のない夢を見る』なんかは私も高く評価しています。




[PR]
by amanemitsuhito | 2018-01-08 07:26 | 小説作法 | Comments(0)
水島ジュンジの『ラノベの教科書』(三才ブック)を読みました。いわゆるライトノベルの書き方の本なのですが、この中では人気のあるラノベの特徴としてフラグシップヒロインという概念が提示されています。

フラグシップヒロインというのは、作品全体の象徴的存在、すなわち作品の旗艦(フラグシップ)となるようなヒロインで、その典型的な例が涼宮ハルヒです。「涼宮ハルヒ」シリーズでは、ごく平凡な男子高校生のキョンが涼宮ハルヒという変わった女子と出会い、非日常的な世界と事件に巻き込まれていきます。涼宮ハルヒは作品の世界観や出来事の中心人物となります。

たしかにそのような構造をもつラノベ作品は少なくありません。もちろんそれが今現在どの程度の人気を得るかはわかりませんが、魅力的な小説の構造の一つであることは間違いないでしょう。




[PR]
by amanemitsuhito | 2017-08-31 07:20 | 小説作法 | Comments(0)
創作活動がいっこうにはかどっていません。アイデアもなかなか沸いてきません。どうもスランプのようです。こういうときには、やはり毎日決まった時間を創作に当てて、とにかく机の前に座るようにすることが重要なのはわかっているのですが、なかなかそれができないんですね。

なんとか少しずつでもがんばれるようにしたいと思っています。




[PR]
by amanemitsuhito | 2017-08-25 07:14 | 小説作法 | Comments(0)

アイデアはアレンジから

前に書いた原田マハの『カフーを待ちわびて』は、モテない男のところに見知らぬ女性が突然お嫁さんにしてくださいと押しかけてくる話ですが、これは昔話などにも出てくるモティーフで、それ自体は新しいものではありません。しかし、それを痕跡がわからないくらいに現代的にアレンジし直してあります。

考えてみると、アイデアというのはまったく新しいというものはほとんどなくて、大半はすでにあるものをアレンジし直したものなのだろうと思います。そのアレンジのしかたがアイデアを生み出す際にもっとも重要な要因なのでしょう。

そんな観点から、もっとアイデア出しを続けてみたいと思っています。




[PR]
by amanemitsuhito | 2017-08-19 07:43 | 小説作法 | Comments(0)
お盆の期間中は読書三昧でしたが、そろそろ創作の方をやりたいと思います。そのためにはアイデア出しをしなければなりません。アイデアというのは何もしていないところからは出てきませんので、まずは意識的にブレインストーミングのようにして、紙に書き出したいと思っています。

これまで書いた作品はやはり習作に域を超えていませんので、これからはもう少し時間をかけて、納得のいくものを書いていきたいと思います。それにはまず、何といってもアイデアです。いい作品が生まれるといいのですが。




[PR]
by amanemitsuhito | 2017-08-18 07:50 | 小説作法 | Comments(0)

主人公の4つの型

カール・イグレシアスの『「感情」から書く脚本術』(フィルムアート社)を読んでいて、主人公の4つの型という類型があるのを知りました。それはつまり、「英雄」「普通の人」「負け犬」「罪深き人」の4つです。たしかに大きく分ければこの4つにだいたい当てはまりそうですね。

私の書く小説の主人公はほとんど負け犬型ですね。これは私自身が負け犬型だからだろうと思います。なんとか英雄型の主人公の小説も書いてみたいのですが、なかなか難しいです。

それはそうと、イグレシアスの『「感情」から書く脚本術』は実例も多く、大変いい本だと思います。




[PR]
by amanemitsuhito | 2017-08-09 07:42 | 小説作法 | Comments(0)
芸術家がすばらしいアイデアを思いつくとき、神様が舞い降りてきたと表現することがあります。インスピレーションはあるとき思いがけずにわいてくるということで、それはまさにそのとおりでしょう。

しかし、私は最近思うのですが、何もせずにただぼーっとしているだけではインスピレーションはやってこないのです。やはりアイデアを一生懸命に意識的に考えているとき、ふっとアイデアが沸いてきます。あるいは普段からアイデアを考えていると、散歩しているときなどにふっといいアイデアが思い浮かぶことがあります。

小説の神様も、普段からそういった努力をしている人のところにだけ、舞い降りてくるのでしょうね。




[PR]
by amanemitsuhito | 2017-08-02 07:35 | 小説作法 | Comments(0)

会話文だけの小説

日本推理作家協会編の『ミステリー傑作選25誰がための殺人』を読んだのですが、その中の井沢元彦の『ヘビースモーカーは早死にする』という小説がちょっと変わっていました。それは全体が二人の人物の会話のみから成り立っているのです。

描写もなければト書きもありません。地の文がまったくなく、すべてが会話なのです。それできちんと物語ができています。これには驚きました。しかしその一方で、これはあえて会話だけにする必要があったのだろうかとも思いました。一つの実験的な試みなのでしょうが、やはり地の文もあった方が読みやすかったのではないかという気がします。

その意味では、会話中心であっても、鯨統一郎の『邪馬台国はどこですか』程度に地の文の描写や説明があった方が読みやすいですね。




[PR]
by amanemitsuhito | 2017-07-28 07:36 | 小説作法 | Comments(0)

天音光人の文学的日常


by 天音光人