天音光人の文学的日常

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田辺聖子『言い寄る』読みました

田辺聖子の『言い寄る』(講談社文庫)を読みました。これは作家の綿矢りさが愛読書として挙げていた作品です。内容としては大人の恋愛小説ということになるでしょう。

主人公の乃里子は三十一歳の独身のデザイナーです。友人の五郎のことを好きなのですが、五郎は乃里子に言い寄ってくれません。乃里子はプレイボーイの剛や妻子持ちの水野という男と関係を持ち、それぞれに魅力を感じますが、やはり五郎のことが諦められません。ところがやがて、友人の美々に五郎をとられてしまうのです。

こうした複雑な恋愛関係や微妙な心理が描かれていて、非常に現代的な感じがしました。この小説は1973年に週刊誌に発表されたもので、ずいぶん古い作品ですが、そうした古さをまったく感じさせません。この続編もありますので、引き続き読んでみたいと思います。




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by amanemitsuhito | 2018-03-21 07:49 | 読書記録 | Comments(0)

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