天音光人の文学的日常

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新海誠・大場感『小説ほしのこえ』読みました(ネタバレ注意!)

新海誠(原作)大場感(書)『小説ほしのこえ』(角川文庫)を読みました。これはもちろんアニメ映画として評判になった作品のノベライズ版です。.以下ネタバレありです。

テーマは一言で言えばSF版遠距離恋愛です。中学の同級生で同じ剣道部だった少女が国連宇宙軍選抜メンバーに抜擢され、少年と少女は宇宙空間で遠距離恋愛をすることになります。何年も経ってから二人はようやく再会し、ハッピーエンドとなりますが、なかなか会うことのできなかった二人の微妙な心の動きが描き出されています。

叙情的で悪くないと思いますが、テーマや内容としてはわりとありきたりで、小説としては物足りない感じがしました。もう少しバックグラウンドを深く掘り下げた方がよかったのではないかと思います。とくに国連宇宙軍が戦うことになったタルシアンというのが何なのか、そこにどんな謎が秘められているのか、それがほとんど明らかにされません。

そこをうまく扱えば、『スターウォーズ』に匹敵するようなものになる可能性もあったのではないかと思います。もともとの原作は25分ぐらいのアニメ映画だったようですので、そちらの方が小説よりもうまくまとまったいたのでしょうね。




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by amanemitsuhito | 2018-03-13 07:07 | 読書記録 | Comments(0)

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