天音光人の文学的日常

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中山七里『さよならドビュッシー』読みました

中山七里の『さよならドビュッシー』(宝島社文庫)を読みました。これは「このミステリーがすごい!」大賞受賞作で、ベストセラーになっています。「このミステリーがすごい!」大賞は審査委員が作家ではなくて書評家や評論家で、また審査方法も減点式ではなく加点式になっているらしいです。そのためか、江戸川乱歩賞などに比べると、受賞作はややラノベに近い感じがします。

小説自体の感想ですが、たしかに面白く最後まで読めました。スポ根的な音楽小説としては悪くないと思います。しかしミステリとしては物足りません。最後に大どんでん返しがあり、驚くべき真実が明らかになりますが、動機がとってつけたような感じで、今ひとつ納得できませんでした。また、その大どんでん返しにはいわゆる叙述トリックが行われているのですが、これもちょっとアンフェアなのではないかという印象さえ受けます。

アマゾンのレビューもけっこう評価が割れているようですね。それもわかるような気がします。




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by amanemitsuhito | 2017-09-08 07:08 | 読書記録 | Comments(0)

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