五十嵐貴久の『超・戦略的!作家デビューマニュアル』(PHP新書)を読みました。これはごく最近出たばかりの本で、著者はそれなりに実績のある小説家です。
目的は作家デビューという点に絞ってありますが、そこで勧められているのは長編小説の新人賞を狙うということです。短編だと書籍化されるまでの道のりが遠いのに競べ、長編だと受賞が即書籍化につながるからです。ジャンルとしては新人賞の種類の多いミステリを薦めています。
長編小説を書く際の方法としては、プロットをじっくりと練ることが重要視されています。論点は絞られていますが、やや物足りないという感じもしました。しかし、一通り読んでおいてもいい本だろうと思います。