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天音光人の文学的日常

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繰り返し読みたい小説と一回読めば終わりの小説

最近投稿した超短篇小説の中で、なぜ『別れた彼からの結婚式招待状』だけが異常に人気が高いのかを、さらに考えてみた結果、小説にも二種類あるのではないかと思うようになりました。それがタイトルに挙げた、繰り返し読みたい小説と一回読めば終わりの小説です。

一回読めば終わりの小説は、たとえば笑い話や推理小説など、意外なオチや意外な犯人など、結末の意外性がすべてというようなもので、結末を知ってしまえば、繰り返し読む必要はないようなものです。もちろん、推理小説などでも、繰り返し読みたいものもありますが、それらはもう一つのタイプの性質も持っているからです。

もう一つの繰り返し読みたい小説は、何らかの深い感動が残ります。その感動を何度も味わいたいから、何度も読みたくなるのです。

私の実作では、『別れた彼からの結婚式招待状』はいくぶんベタではありますが、後者のタイプだったと思います。だから小説としての出来は今ひとつでも、かなりのアクセス数があったのでしょう。

一方、『僕は「なろう」で素敵な恋愛小説を書く女性に恋をした』は、小説としての完成度は自分でも最高作の一つといってもいいくらい自信がありますが、これはあまり深い感動は残しません。だからアクセス数が今ひとつ伸びないのだと思います。

『別れた彼からの結婚式招待状』http://ncode.syosetu.com/n5382dy/
『僕は「なろう」で素敵な恋愛小説を書く女性に恋をした』http://ncode.syosetu.com/n7425dy/




by amanemitsuhito | 2017-05-06 07:10 | 文学一般

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