ウェブ小説の文体
考えてみれば、一昔前にケータイ小説なるものがはやりましたが、これはケータイのあの小さい画面で読まれるため、センテンスが短いとか、ストーリーの展開がはやいとか、独特のスタイルをもつものでした。スマホはケータイよりはだいぶマシですが、やはり画面は大きくありません。パソコンなら画面はあまり問題ありませんが、ウェブの画面で読むのは紙の本とはやはり異なります。
私自身はこれまで紙の本と同じ感じで書いていたのですが、やはりウェブ上で読むと、センテンスが長かったり、改行が少なかったり、行空けがなかったりすると、かなり読みにくいと感じました。
そんなわけで、新連載の『モテない童貞のオレに超カワイイ彼女ができるまで』はいったんは普通に書いたのですが、あとでウェブ小説的な文体に変えてみました。すると案外読みやすくなった気がします。
ウェブ小説的な文体の特徴というのは、センテンスが短い、改行が多い、行空けが多い、事件展開が速い、描写の密度が薄い、といったところでしょうか。純文学には合わないスタイルですが、ジャンルによってはよさそうなので、少し実験してみたいと思っています。